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【コラム】あなたの胎盤、見てみませんか?

2018.01.23

はなみらんでは多くの妊婦さんに「出産したら胎盤を見てみてくださいね」とお話をしています。

赤ちゃんと自分を繋いでいたものだから…神秘的なものだから…赤ちゃんとの絆だから…感動するから…
…と、色々な方が色々な考えの元、色々仰いますが(深くは触れません/笑)
私の本音は産後の養生の必要性を実感するために見て頂きたい!という、現実的な理由からです。

●「胎盤」とはなんぞや

赤ちゃんにへ臍の緒がついています。その臍の緒を赤ちゃんとは反対側に辿っていくと胎盤に繋がっています。上のイラストの濃いオレンジ色の部分ですね。この胎盤は毛細血管などでお母さんの子宮の壁にしっかり貼り付いていて、お母さんが取った栄養や吸った酸素などは、この胎盤を経由して臍の緒を通り、赤ちゃんに届いています。お母さんと赤ちゃんを繋ぐ中継基地みたいなものですね。これが約40週間、妊婦さんの体の一部として機能します。個人差もありますが、サイズは軽く両手のひらを広げたぐらい。見た目はよく「レバーみたい」と表現されます。


●出産後の子宮の中を想像した事ありますか?

赤ちゃんが産まれると、もうこの中継基地は不必要になるので、お腹(子宮)の中から出てきます。これが「後産(あとざん)」です。赤ちゃんが産まれた後に、一旦治まった陣痛が再び起きて(…といっても本番の陣痛に比べたら大したことのないミニ陣痛です)ずるずるっと出てきます。

さて、この出産後のお腹(子宮)の中を想像したことはありますか?
上でも書いた通り、胎盤は毛細血管で子宮の壁と繋がっていて、約40週間体の一部として働いている器官です。剥がれるといってもシールのようにツルリンペロンと剥がれる訳ではなさそうですよね。血管をちぎってメリメリと剥がれていることが想像できませんか?

さて、ここで胎盤の大きさを思い出してみてください。
胎盤のサイズは両手のひらを広げたぐらいでしたよね。

つまり、産後の子宮の中には両手のひらサイズの生傷がある

という事になります。

お腹の中で見えないから想像しにくいですが、結構な大怪我だと思いませんか?
ちなみにこの大怪我、治るまでに1ヶ月~1ヶ月半かかると言われています。交通事故に遭って全治1ヶ月と診断された人と同じです。
事故後の人を想像してみてください。
仕事は…休みますよね。退院しても自宅で安静にしてるでしょう。掃除洗濯などの家事は誰かに手伝って貰っているかも。運動なんか勿論しません。
産後のお母さんはそれと同じ。いえ、睡眠時間を削って赤ちゃんのお世話をしているので、交通事故で全治1ヶ月半の人より、ハードな生活を送っている事になります。

●パートナーと一緒に胎盤を見よう

妊娠中はお腹も大きくて見た目だけでも大変そうなことが、パートナー(ご家族)にも判ります。
でも出産すると見た目は元通り。あなたが「しんどいよ~」「辛いよ~」「疲れたよ~」と言っても「3時間おきの授乳で睡眠不足だから辛いんだな」くらいにしか感じられないかもしれません。ホルモンバランスでメンタルが弱っているのは勿論、まさかお腹の中に両手のひら大の全治1ヶ月半の傷があるなんて、想像もできないでしょう。

なので、もしパートナーが出産に立ち会うのであれば、
あなただけではなくパートナーにも胎盤を見て貰っください。
そして「産後のお腹の中の大怪我」を一緒に実感してください。

この話を知った上で実際に胎盤を見ると、よりイメージしやすく、より深く実感できます。

●「産後は無理をするな」の理由

よく「産後は無理をするな」「ゆっくり休め」「助けて貰え」と言いますよね。
親がサポートしに自宅へ来てくれたり、里帰り出産をしたりする人も多いと思います。
胎盤の話を知ると、そのようにする理由もよくわかりますよね。パートナーの方も同じように理解が深まると思います。

産後は想像以上に疲れます。
妊娠後、40週間かけて変わって来た体を、わずか6週間程度で元に戻そうとする力が働くので、お母さん自身の心身にも強い負荷がかかります。産後のお母さんは赤ちゃんだけではなく、自分の体にも向き合わなくてはならないのです。

出産してから1ヶ月後に「1ヶ月健診」が行われます。せめてそれまでは無理をせず「さぼりすぎじゃないかな?」と心配になるくらいが丁度いいと思って過ごしてください。胎盤の話を知っているパートナーが傍にいれば、そんなあなたにもちゃんと理解を示してくれる筈ですよ。


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